昨年、惜しくも最終戦でブラジルに敗れ仙台カップ優勝を逃したU-18フランス代表は、翌月10月にはデンマークで開催されたU-19欧州選手権1次予選に出場しました。仙台カップに出場した選手18名のうち3名だけを入れ替えたフランスは、フィンランド、マルタに連勝し早々と2次予選進出を決めると、ホストのデンマークも1−0で敗り、3戦全勝で2次予選へと進出しました。
今年に入りU-19となったチームは、5月にイスラエルで開催された2次予選ではポーランドとスロバキアと対戦。初戦でポーランドを3-1で難なく倒したものの、2戦目のスロバキアに0−1でまさかの敗戦を喫してしまいます。後がなくなったフランスは、近年ユース世代で力をつけてきているホストのイスラエルに勝つしかなくなりました。この試合で活躍したのが仙台カップに出場した選手達で、試合開始早々の4分にモネ・パケがゴールを奪うと、続く12分にはウンゴイが追加点をあげます。さらに後半28分にはまたしてもモネ・パケが勝負を決める3点目を決めます。2勝1敗でかろうじてグループ首位に立ち、7月の本大会へと駒を進めます。
オーストリアで開催された06/07シーズンのU-19欧州選手権には、仙台カップに出場した選手から10名が選ばれ主力として出場しました。この大会は、ユース世代で圧倒的な強さをみせるスペイン、ポルトガルの2強とこれに続く成績をあげているドイツが出場し、非常にレベルの高い大会となりました。
U-19フランス代表は、幸運にもグループリーグではスペイン、ポルトガルと別グループに入り、ドイツ、セルビア、ロシアと対戦することになります。
初戦のセルビアとの対戦では、またしても仙台カップに出場した選手たちが大活躍します。前半23分にPKで先制されると続けて失点し0−2と後手に回ります。しかし、2失点目の直後にエースストライカーのモネ・パケが続けて2点を返し前半を2−2のイーブンで折り返すと、後半6分にゲームメーカーのマロリー・マルタンが決勝点となる逆転ゴールを決めます。その後も、両者が1点ずつを加えモネ・パケはハットトリックを達成しチームの勝利に大きく貢献しました。
2戦目は、グループリーグで最も手強いと思われるドイツと対戦。この試合でも仙台カップ出場選手8名がスタメンに名を連ねます。試合は前半5分にドイツに先制を許してしまうと、後半18分にはダミアン・プレッシが2枚目のイエローカードで退場してしまいます。劣勢のまま迎えた後半27分、フランスはコーナーキックから執念のゴールを奪い、1−1のドローに持ち込みます。
グループリーグ最終戦のロシア戦は、勝つか引分ければ決勝トーナメントへ進出が決定します。この試合は、手堅く0−0のスコアレスドローでしのぎ、グループリーグ2位で決勝トーナメントへ進みます。
準決勝の相手は、前大会王者のスペイン。ユース世代では絶対的な強さをみせる最強の王者相手にフランスが決勝進出をかけて挑みます。キックオフからスペインに立て続けに攻め込まれますが、22分にようやくモネ・パケがゴールを狙うもGKにセーブされます。その後は一進一退の攻防を繰り広げ、後半に入ると試合は激しさを増しイエローカードがとびかいます。90分を終えても両チームともスコアレスで、前後半15分ずつの延長戦へ。延長戦に入ると試合はさらに激しさを増し、120分間で両チーム合わせてイエローカード10枚、レッドカード1枚が飛び交う荒れた試合となります。結局120分間での死闘でも決着はつかずに勝敗はPK合戦にゆだねられます。両チーム2人目まで決め、先攻のスペインが3人目を決めますが、フランスは3人目と4人目が連続で失敗し万事休す。最後まで王者スペインを苦しめるもここで力尽きてしまいます。
仙台カップ2006に出場したフランスユースチームは、欧州53チームの中で3位という好成績をおさめ今年7月に解散しましたが、欧州サッカーはまだまだ続きます。この世代の次の目標は、2009年に予選が始まる09/11シーズンのU-21欧州選手権です。
U-17,U-19欧州選手権の戦績
1990年以降のフランスユース代表の戦績
U-17欧州選手権(90/91〜06/07シーズン)
スペイン:優勝:5回、準優勝:4回、ベスト4:3回
ポルトガル:優勝:4回、ベスト4:3回
フランス:優勝1回、準優勝3回、ベスト4:4回
U-19欧州選手権(90/91〜06/07シーズン)
スペイン:優勝5回、準優勝1回、ベスト4:4回
ポルトガル:優勝3回、準優勝2回、ベスト4:2回
フランス:優勝3回、準優勝1回、ベスト4:1回 |