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モンテディオ山形で仙台カップの見どころを聞く  頼野亜唯子

鈴木淳監督は“世界”を感じるために

 仙台カップの開幕まで1カ月を切りました。大会広報のチラシも第二弾の配布が始まっているのですが、もうご覧いただけましたか? といっても、仙台圏のみの配布なのですが…(汗)。第一弾のチラシでは裏面に東北代表・清水監督のメッセージとベガルタ仙台・大久保剛志選手のインタビューを掲載しました。そして第二弾に掲載しているのが「ワールドサッカーキング」編集長・岩本義弘氏のメッセージと、モンテディオ山形・鈴木淳監督のインタビューです。

 鈴木監督は、昨年の大会2日目にお見かけし、熱心に観戦されていた様子が印象に残っていました。そこでぜひ仙台カップの感想を聞いてみたいと思い、天童(モンテディオ山形の練習場&クラブハウスは山形県天童市にあります)へ行って来ました。

 うかがったお話の中でインパクトのあったことの一つが、監督の「観戦目的」でした。監督が見に来るからには「選手探し」が目的だろうと決めつけていたのですが、監督は

「いや、それはないです」

きっぱり否定。先入観は禁物です。でも、代わりに返ってきた答えは意外であると同時にとても嬉しいものでした。この部分はチラシでもコンパクトに紹介したのですが、あらためて監督の言葉を引用します。

「ブラジルにしてもイタリアにしても強豪国なので、そういう国の選手がどういうプレーをするのかっていうのは、見ておかないとダメだと思うんですよね。そういうのを見ておくことによって、自分自身、刺激を受けたいし、(日本の)トップの選手が世界的に通用するためにどんなレベルにならなくちゃいけないか、知っておきたいなと思って行きました」

 Jリーグの監督が見て刺激になる大会。そう言ってもらえるとますます仙台カップが楽しみになります

 

世界の技術を相手に、日本人はどれだけやれるのか

 さて、話を聞き進めるうち、鈴木監督と仙台カップの意外な関係が判明しました。鈴木監督は2001年にU-14の日本代表監督として「アジアユースフェスティバル」(@タイ)に出場し、見事優勝しているのですが、

「あの時タイへ連れていったメンバーが何人か、(今年の仙台カップに)たぶん来ると思います」

 と言うではありませんか。それを聞いて、現在行われているSBSカップ国際ユースサッカー(静岡・8/18〜21)のメンバーを確認しました。すると、4年前のタイ遠征メンバーからDF青山隼選手、MF柳沢隼選手、FW山本真希選手の三人が選出。キャプテンとして活躍したDF三原直樹選手も、前回の新潟国際ユースサッカーに召集されています。
  ちなみに、青山隼選手は現在名古屋グランパスユース所属ですが、中学時代はFCみやぎバルセロナ。仙台カップメンバーに選ばれたら、凱旋帰郷(?)になりますね。

 つまり鈴木監督は、今年の仙台カップ世代の選手たちが中学生の頃からよく知っているというわけです。前述の選手以外にも、伊藤翔選手(中京大学附属中京高校)や河原和寿選手(アルビレックス新潟ユース)の名前を挙げ、「どんなチームかは見ていないのでわかりませんが、いい選手はいると思いますよ」と言っていました。そして、こう期待を語ってくれました。

「17歳・18歳というのは、ミスの許されない大人のサッカーに適応できるかどうかという意味ですごく大事な時期です。でも、彼らはまだ大人になりきってはいないわけで、ミスもまだ許される。だからどんどんチャレンジするプレーをして欲しいなと思います」。

 さらに、クロアチアが来仙する今大会についてはこんな見方をしているそうです。

「クロアチアは旧ユーゴスラビアの国ですが、ユーゴは『東欧のブラジル』といわれていたくらいですから、テクニックのある選手が揃っているはずです。そんなクロアチアとブラジルが来るのだから、技術的に高い大会になるのではないかなと予想します。その中で、日本のチームが真剣勝負をしてどれだけできるのか、そういうトップレベルの選手に対して日本人の技術がどれだけ通用するかというのを見てみたいなと思いますね」。

 二つの「サッカー技術大国」の若い選手たちは、どんなプレーで見る人の感嘆の声を引き出してくれるのでしょうか。そんな世界のサッカーを相手に日本代表・東北代表のチームはどんな戦いを見せてくれるのでしょうか。鈴木監督の話を聞いているうちに、ますます期待度が高まってきました。

 

「東北代表とはやりにくかった」と田中選手

 さて、せっかく天童まで行ったので、2003仙台カップに日本代表として出場した、モンテディオ山形のFW田中康平選手にも少し話を聞かせてもらいました。田中選手はブラジル代表戦と東北代表戦に出場しています。

「ブラジルには何もできなかったです。ボールを回されるばかりで全然攻められませんでした。でも、日本代表として国際大会に出られて、すごくいい経験になりました」

 対戦した実感としても、ディエゴ・タルデリ選手のいたブラジルは強力だったようです。そうそう、田中選手によれば、東北代表との試合は、やはりやりにくかったそうですよ。

「東北のホームという雰囲気だったし、こっちが負けたらヤバイっていうのもあったし。今年も、日本代表vs東北代表は面白そうですね」

 一昨年は昨年ほど「東北のホームゲーム」という雰囲気ではなかったと聞いていたのですが、それでも日本代表の選手には少なからずプレッシャーがかかっていたんですね。日本vs東北は、今年も何かが起こるかもしれない注目カードであることは間違いなさそうです。

 8月27日(土)・28日(日)には、いよいよ東北代表のセレクションが実施されます。次回の更新ではその様子などもお伝えできればと思っています。お楽しみに!

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